外壁塗装の塗料について説明します。

 外壁塗装を行う際に注意しなければいけないのが塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。
 そこで、創業以来64年以上この道ひとすじのカワイ塗装が、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう♪

1.塗料の種類

 外壁塗装の塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。『下塗用塗料』と『仕上げ塗り用塗料』です。
 それぞれについて、説明をいたしましょう。

2.下塗り塗料

 下塗り用の塗料とは、読んで字のごとく「下塗り」のための塗料です。「3度塗り」という工程の中で1番最初に活用する塗料です。
 ところが、一概に「下塗り」と言っても、いろいろな壁材がありますので、それぞれに合わせた「下塗り用塗料」があるのです。そして、その上、痛み具合に合わせても若干、使い分けたりします。

・サイディング壁

 サイディングとは、下塗り材の事を指します。様々な種類があり、スタイリングによって使い方が変わってきます。

サイディング壁。よく見かけますよね?
こちらが浸透シーラー。ETERNITY(エタニティ)です。

 ひび割れしているとこをコーキングで補修して、ひび割れをなくしてから塗ります。コケ、さびがついていたら、洗浄の時にしっかりと落とします。
 私たちは、つなぎ目がきれないように工夫しながら作業にあたっています!

・モルタル壁

こちらはモルタル壁です。

モルタル壁。築40年程度のお家に多いですね。

こちらが浸透造膜プライマーで最も有名な『ETERNITY ex1』です。

 セメント、砂を用いて無機質であるため、耐火性に優れています。 不完全性で有毒ガスが発生しません。
 コテなどで平らな面に仕上げたり、あたん模様をつけることができて自由度が高く、下地作りや仕上げの調整が可能です。

・ALC

 ALCとは、通常のコンクリートに比べて、重量が1/4しかないのが特徴です。軽量であることから、遮音性が高いというメリットがあります。

今も昔もひそかに人気の壁です。

 塗装においては、シーリングの打ち替え工事~下地調整を行った後に、塗り工程に入ります。

・金属

 金属壁とは、金属板と断熱効果のある裏打材(うらだざい)によって構成された外壁材です。

 一貫した構造ラインで塗装仕上げが不要、かつ、軽量・断熱性に優れ、省エネ効果があります。 また、他の外壁材で起こる、”ひび割れ””凍結被害”などの心配もありません。
 さらに、耐久性・耐震性・防音性も高いことがメリットです。

・木部

 木部とは、一般的な外壁塗装比べて材質そのものの耐久性が低いとされております。
 例えば、同じタイミングで外壁と木部を同じ塗料で同じ塗り方をした場合でも、木部の方が先に傷んできてしまいます。

鉄に対しては、サビ止め効果の入ったプライマーを使用します。

 そして、さらに塗装をせずに放置すると紫外線・雨・風・空気中のゴミなどにより、早く劣化し木が腐食してしまうので、必ず10年に一度の塗装工事が必要です。

3.上塗り材の説明

 「上塗り塗料」は「耐候性」と「機能性」(断熱・光沢・等)で分類されいますので、順番に見ていきましょう。

シリコン塗料

 いわずと知れた人気塗料がシリコン塗料です。塗装業界でも全体の70%程度はいまだにシリコン塗料です。
 カワイ塗装でも、今もシリコン塗料をお選びいただくお客様が多いのが現状です。

シリコン塗料の人気は、以下の2つ。
①シリコン系樹脂という安定的な性質の樹脂が特徴であること
②適度な耐候性やつや光沢感が高級感があるということ。

予算もお手頃であることなどから根強い人気です。

また、最近のデザイン塗装の流れでも、次の塗替えを期待する反面コストを抑える意味でもシリコン系塗料をお選びになるお客様が増えています。

フッ素塗料

 次はフッ素系塗料です。「フッ素系塗料」は、昔のアクリル系塗料の3〜4倍程度の耐候性があり、塗料の中で一番長持ちすると言われていました。要するには、フッソ系の化学結合(蛍石)のほうがアクリル結合や、シリコン樹脂のシロキサン結合よりも強いため壊れにくい、だから塗膜が長持ちするという方程式になります。

 お選びいただくお客様は、市場全体(日本建築塗装職人の会調べ2022年4月現在)でも10〜15%前後となっております。

無機・ハイブリッド塗料

 一番長持ちすると言われている塗料は「無機ハイブリッド塗料」というものです。無機とは石のような無機物を指していますが、ゴムと石を比べてたら、石のほうが硬いのはおわかりいただけますよね。

そのようなイメージから、現在では「無機ハイブリッド塗料」が一番長持ちすると言われています。各塗料メーカー耐候性として20年前後を提示しており、施工店の保証制度でも15年前後が提示されています。

ただし、この無機ハイブリッド塗料で施工する方々は、現時点では全体の10%前後。費用面がお高いこと等が挙げられますし、たとえ20年間長持ちしても、デザインは変えたくなるからだと思います。

遮熱・断熱塗料

 そして、断熱塗料です。「断熱塗料」「遮熱塗料」等といろいろ言葉が出てきますが、カワイ塗装では、一般のお客様に対しては『断熱塗料』で統一しています。言葉尻よりも「わかりやすさ」が大事ですもんね。

 「断熱塗料」で有名なのは、断熱塗料の草分け的な存在だった『ガイナ(GAINA)』ですが、発売されてから15年以上経過した今は、ガイナを超える塗料も次々に出てくるようになりました。そして、一昔前までは怪しい眉唾塗料だった「断熱塗料」が、今は一般塗料の仲間入りを果たしています。(2020年4月現在)

 効果としては、屋根・壁に塗装することで、夏には5-7度前後温度が下がり、冬も魔法瓶のような効果でお家の中が暖まると言われています。さらに、遮音性・防音性・消臭効果もあるので、他の塗料と比べて機能性が抜群に優れいています。

 費用面はフッソ系塗料クラス以上になるため、高級塗料クラスに属しますが、体感できる塗料ですので良い塗料で施工してもらった感は満載です。

 また、断熱塗料の効果は色彩でも変わります。つまり、淡い色合いのほうが太陽の日差しを反射する断熱効果が発揮されますので、断熱塗料用のデザイン塗装も重要な点になりますね。

 以上が、外壁塗装の塗料の説明となります。
 ただし、カワイ塗装では、お客様は塗料については細かな点までご理解くださらなくて良いかと思っています。(時代によっても変わりますし、メーカーごとにそれぞれ訴求していることが違いますし、また施工店ごとに自分たちの主張が違いますので。。。)

 ただ、言えることは、「塗料」は料理で言うと「食材・材料」のようなものです。いくら良い「食材」を扱ったとしても、腕が悪いコックさんでは美味しい料理はできませんよね。一方で、仮に「一般的な食材」でも、腕の良いコックさんが扱えば、一流の料理が出来上がりますよね。
 腕が良いか悪いかは、天性の感覚もありますが、やはり、コックも塗装技術者も原点は経験が大事だと思います。

 ですから、塗料については大枠をご理解していただくことができたら、あとは、創業以来64年以上の私たちカワイ塗装に安心してお任せくださいね。

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